夏を健康にのりきるための運動と休養
世界的な気温上昇、最近の夏は生活をするのに厳しいものがあります。夏の疲労の理由、そして運動を含めたその対策を知って楽しい夏にしませんか。
夏は自律神経が疲れる

この図を見ただけで自律神経はがんばっているんだわ、と思います。でも、なぜ副交感神経神経とのバランスがとれず交感神経優位になってしまうのでしょうか?
「すべての動物は交感神経を落としてしまうと、アラート機能が働かず、敵に狙われて殺される危険があるため、自律神経が疲れても交感神経をあまり落とさないようにできています。」
引用 日経Gooday「夏に疲労を悪化させる「3大要因」とは?」https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/15/071300026/070600110/?P=2
現代生活ではオンとオフの切れ目があまり無く夜にスマホやゲームなど交感神経が優位になりやすく予備能力が低下していることは周知の事です。そこに加えてより交感神経優位になりやすい事情を知って対処していくのは必要と感じます。
対策は疲労回復がキーポイント
夏は早く寝るようにしたり、昼寝もするわ。という人は体の声を聞いて自然に対応しています。ご自分はどうでしょうか? 以下対策をまとめてみました。
① 睡眠を夜に連続してとる
自律神経は脳にあるので、脳の疲労回復は睡眠が一番。何時間寝るといいか、エアコンの設定温度、寝る1時間前にはお風呂の入るなど、方法はたくさんあります。良い条件を作ることに自分の気持ちを向けてみましょう。
② 疲労を回復させる食事
それはタンパク質やビタミンミネラルが十分とれる食事です。ざるそばそうめんなどのあっさりした食事は糖質が多くなりやすくこれらが不足します。沖縄料理やタイ料理などの暑い国の料理は参考になるそうです。また、普通の食事でもたとえば、冷しゃぶ、夏野菜カレー、お刺身サラダなど工夫できるそうなので栄養のある料理で元気になりたいですね。
③激しすぎない運動をしてリラックスタイムを増やす
激しい運動や暑い環境でのレジャーまた仕事をがんばりすぎるなどは全身の細胞から疲労因子が発生する、という研究があります。
外でスポーツをする人は早朝などの涼しい時間帯を選ぶなど、また夏だからのレジャーは慣れないことに頑張らない様など注意が必要です。
おすすめの運動はウオーキングや水泳などの適度な有酸素運動、屋内でするピラティスもいいです。これらの運動は脳から気持ちいいと感じる物質が出てきて終了時のリラックス効果が高いです。
ピラティスをした日は疲れても良く眠れると聞くことは多いです。
リラックスをするというと冷房の部屋で長時間じっとしてしまうことになりかねません。それは冷えやむくみを起きやすくしてしまいます。
日常生活では歩くこと階段を使うことなどを心がけて活動的にし、それをベースに運動の機会は少なくとも週に2回、できれば3回を目指し、その習慣がリラックスにつながるようにしましょう。
夏におすすめのピラティス
① 循環を改善するピラティス
頭や脳ががんばっているため血液も頭に行きやすい状態です。体が重い、だるい症状が起きやすいです、動いて全身に循環するように助けてあげましょう。
背骨〜骨盤、脚を動かすことに注目しています。有酸素運動ができない時にもよく役立ちます。
②背骨を動かして寒暖差に対応する
冷房は暑い夏に必需品です。しかし外気温との差はすごいものがあります。これによる影響を和らげるためにおすすめは首や胸椎を動かすこと。
頸椎は大事な神経がたくさん通っているところです。気をつけて動かしたいため、安全に行うには安定した仰向けがいいです。
また、頚椎と胸椎はどちらかの動きだけより両方動かす方が効果が高いと感じます。首や背中の上がじんわりあったかくなれば上手くできています。

③呼吸とゆったりストレッチで自律神経を整える
呼吸は神経に支配され無意識にもできますが、同時に自分で意識的にもできます。これを利用して副交感神経を優位にするモードを高めることができます。
寝る1~2時間前にゆっくり呼吸をしながらすることがおすすめです。壁を使うと力が抜けやすく脱力できます。
時には深呼吸だけにしてみてもいいです、うつ伏せでクッションを胸の下に置くと背中に呼吸しやすくなります。仰向け、横向きも試してみましょう。

具体的なエクササイズはユニバーサルピラティスのYouTube やインスタグラムで紹介していきます。「こんな感じ」とイメージはつかめると思いますので興味があればご参照ください。